🚃 富山駅から岩瀬浜へ走る富山港線は、昭和の地図にも載っている鉄道が生まれ変わった路面電車
- 昭和5年(1930年)の地図に、富山から岩瀬の港までまっすぐ延びる「富岩鐵道」の線
- のちのJR富山港線は、2006年4月29日に次の世代の路面電車(LRT)に
- 富山駅の線路で分かれていた南と北の路面電車は、2020年3月に駅の高架下でつながった
- 2026年は路面電車化20周年。富山市の記念のデジタルきっぷキャンペーンは10月31日まで
富山駅の高架の下を、南北に走り抜けていく路面電車。北へ向かう富山港線は、昭和の地図にも載っている鉄道が生まれ変わったものです。明治・昭和・いまの地図を重ねて、富山駅の南と北がつながるまでを見ていきます。
昭和5年の地図にある、岩瀬へまっすぐ延びる「富岩鐵道」

左の明治43年(1910年)の地図では、富山の北には田んぼと村が広がるだけで、岩瀬へ向かう鉄道はありません。
右の昭和5年(1930年)の地図には、富山から北へ、港町の東岩瀬までまっすぐ延びる鉄道があり、線のわきには「富岩鐵道」の文字があります。
地図:「今昔マップ on the web」(谷謙二)より作成/地理院タイル
JR富山港線から、2006年4月29日に路面電車へ
この線は、のちにJRの富山港線になりました。富山駅と岩瀬浜駅を結んでいたJR富山港線を、富山市とともに富山ライトレールが引き継ぎ、延長7.6kmの次の世代の路面電車(LRT)として走らせることになります。
| 2006年4月29日 | 富山港線が路面電車(LRT)として開業 |
| しくみ | 線路や設備の費用は、国の補助金なども使いながら市が負担し、会社は運行に専念する |
| 利用者 | 1日平均 約3,200人(JR時代の平成17年度)→ 約4,900人(平成18年度) |
出典:国土交通省「平成20年度 国土交通白書」コラム「富山ライトレールの挑戦」
富山駅の線路で分かれていた南と北、2020年3月に高架下でつながる

富山駅の線路は、長いあいだ街を南と北に分けていました。北陸新幹線の工事にあわせて在来線も高架になり、分かれていた街をひとつにするまちづくりが進められます。
| いつ | できごと |
|---|---|
| 2015年3月 | 北陸新幹線の開業にあわせて、南側の市内電車が新幹線の高架下へ乗り入れ(南北接続の第1期) |
| 2020年2月 | 富山地方鉄道が富山ライトレールを合併し、富山港線を引き継ぐ |
| 2020年3月 | 南と北の路面電車の直通運転が始まる |
南北がつながって、岩瀬浜・大学前・南富山の各方面を結ぶ、延長約15kmの路面電車のネットワークができました。
出典:国土交通省「富山市における北陸新幹線開通を踏まえた総合交通体系の取組」、富山駅周辺整備事業推進協議会(富山市)「富山駅における南北軌道の一体化について」、富山地方鉄道「沿革」
路面電車化20周年、記念のデジタルきっぷは10月31日まで
2026年は、富山港線が路面電車に生まれ変わって20周年です。富山市が記念事業を行っています。
| デジタルきっぷキャンペーン | MaaSアプリ「my route」でアンケートに答えると、「市内電車・バス1日フリーきっぷ」の大人料金(ふだん750円)が150円引きになるクーポン。先着2,600名・1人1回まで(小人は対象外) |
| 20周年限定のしおり | 「市内電車・バス1日フリーきっぷ」をmy routeで使う人に配布。窓口で「チケット利用中画面」を見せる。なくなり次第終了 |
| 期間 | 2026年7月1日〜10月31日(クーポンは先着なので、早く終わることもあります) |
しおりを配っている窓口
| 南富山駅改札 | 7:40〜20:00 |
| 路面電車等公共交通案内所 | 9:00〜13:30、14:30〜17:00 |
| 西町乗車券センター | 10:00〜13:00、14:00〜18:00(日曜・祝日は17:00まで) |
| 岩瀬カナル会館 | 9:00〜17:00 |
出典:富山港線路面電車化20周年記念 デジタルきっぷキャンペーン(富山市・富山my route推進協議会)
クーポンの使い方は、こちらの記事にまとめています。

古地図を重ねたリール動画
明治・昭和・いまの地図を順番に重ねた動画を、富山みっけのInstagramに載せています。
さいごに
富山駅の高架下で路面電車を待っていると、ここが昔は街を分けていた場所だとは思えないですね!
終点の岩瀬浜までは、富山駅から乗り換えなし。20周年の今年、乗りに行ってみてはいかがでしょうか〜!
同じ古地図のシリーズで、富山県庁のあたりが昔は神通川の中だった話もまとめています。
終点の岩瀬が北前船の港町だったころも、古地図でまとめています。


この記事は2026年10月25日時点の、富山市公式サイト、国土交通省の白書と資料、富山地方鉄道の沿革、デジタルきっぷキャンペーンの特設サイトをもとに書いています。地図は「今昔マップ on the web」(谷謙二)と地理院タイルから作成し、鉄道の線は昭和5年の地図をなぞったおおまかなものです。




