富山みっけの新しい連載「みっけの旅」。富山に遊びに来た人に向けて、日帰りで回れるコースを取材班が実際に回って紹介します。第1弾は、立山の称名滝へ向かう日帰り旅です。
この季節の立山といえば、立山駅からケーブルカーとバスで室堂へ上がって見る紅葉が王道です。ただ、紅葉のいちばんいい時期は本当に混みます。切符売り場は早朝から混み合い、混む日は朝のうちに日帰りできる便の販売が終わってしまうこともあるほどです。
「朝から並ぶのは、ちょっと…」という人のために、富山みっけ取材班が、そこまで疲れずに日帰りで回れるコースを考えてみました。
富山駅でレンタカーを借りて、目指すのは日本一の落差を誇る称名滝。山の上まで行かなくても、道中の山あいで紅葉は十分楽しめます。
お昼は、知る人ぞ知る絶品の山菜処へ。そして称名滝は、駐車場から滝の真下まで片道25〜30分ほど歩きます。10月のはじめでも、着くころにはけっこう汗をかきます。だから帰りは、日帰り温泉でさっと汗を流してから富山駅へ戻る。山の空気とごはんとお風呂を1日でまるごと楽しむ、ちょっと欲ばりな日帰りコースです。
写真を撮りすぎて100枚をこえてしまったので、3回に分けて紹介します。1回目は、富山駅を出てから、このコースでいちばん推したいお昼の店「ドライブイン剣」までです。
みっけの旅 第1弾 富山駅からレンタカーで称名滝へ(全3回)
- ① 富山駅〜立山あるぺん村〜立山サンダーバード〜ドライブイン剣(お昼)(この記事)
- ② 称名平駐車場〜遊歩道〜称名滝〜レストハウス称名
- ③ 帰り道(イノシシ・立山駅前の寄り道・吉峰温泉ゆ〜ランド)
第1回のポイント
- スタートは富山駅北口のニッポンレンタカー(8時から)
- 山に入る前の休憩は立山あるぺん村
- 登山の人やサイクリストが買っていく立山サンダーバードのおにぎり
- お昼は穴場の山菜処「ドライブイン剣」。山菜そば1,000円、山菜定食2,500円
- 剣は前日までに電話で予約がおすすめ(水曜定休)
取材の日の1日の流れ
2026年10月11日(日)、3連休の中日に回った実際の時刻です。
| 時刻 | 場所 | すること |
|---|---|---|
| 9:10ごろ | 富山駅北口 | レンタカー店の前から出発 |
| 10:00ごろ | 立山あるぺん村 | 休憩 |
| 10:10ごろ | 立山サンダーバード | おにぎりとサンドイッチを買う |
| 11:00すぎ | ドライブイン剣 | お昼 |
| 12:00ごろ | 称名平駐車場 | 歩いて称名滝へ(第2回) |
| 13:00ごろ | 称名平駐車場 | 車に戻る |
| 13:30ごろ | 立山駅 | 駅前で寄り道(第3回) |
| 14:15ごろ | 立山吉峰温泉 ゆ〜ランド | 帰り道の温泉(第3回) |
富山駅に車を返す時間まで入れても、夕方には戻れる行程です。温泉に入るなら、1時間ほど足しておくと安心です。
旅のはじまりは、富山駅北口のニッポンレンタカー
スタートは富山駅の北口です。北口を出てすぐのところにニッポンレンタカー富山駅北口があります。営業は毎日8時から20時までです。


富山で観光するなら、私のおすすめはレンタカーです。電車やバスの時間に合わせなくてよく、寄りたいところに自分の運転で寄れます。立山あるぺん村から称名滝までは、ほぼ道なりにまっすぐ進むだけです。

| 店名 | ニッポンレンタカー富山駅北口 |
| 住所 | 富山県富山市牛島町24-5 |
| 営業時間 | 8:00〜20:00 |
| 電話 | 050-1712-2541 |
立山あるぺん村、山に入る前の休憩所
富山駅から車で45分ほど走ると、立山町に立山あるぺん村があります。私の知るかぎり、このあたりで寄れるチェーン店のコンビニはここが最後で、立山へ向かうバイクや自転車の人も、ここで休憩と補給をしていきます。

そばにはヤギの小屋があり、エサやりもできます(500円)。小屋の前の掲示によると、2026年7月1日からヤギ18頭とひつじ2頭を引き取って個人で育てていて、エサやりの500円はヤギたちの飼育代になるそうです。「ヤギさんはなんでも食べてしまいます」という案内もあり、紙やお菓子、パンは与えないようにとお願いされています。


敷地にはコンビニもあり、ここで飲み物や行動食をそろえていく人が多いです。

立山サンダーバード、登山の人が買っていくおにぎり
あるぺん村から少し山側に進むと、立山サンダーバードがあります。

富山でもよく知られたコンビニで、このあたりの目印のような店です。店の中は撮影禁止で、貼り紙が出ています。外にはベンチがあり、買ってすぐその場で食べることもできます。

私も普段は自転車に乗っていて、立山方面へ走るときは、あるぺん村とサンダーバードに止まります。店の前には自転車をかけておけるスタンドもあります。おにぎりとサンドイッチは、いつもここで買っています。

店のご主人と話したことがあるのですが、登山の方がよく買っていくそうです。そのせいか、味付けは少し濃いめで、塩気はしっかりめ。でも、おいしいです。
この日買ったのは、おにぎりの「タラマヨ」と、サンドイッチの「豚まき」です。豚まきは、くるっと巻いた豚肉のフライがパンにはさまっていて、断面がなかなかの迫力でした。



1996年開店、オリジナル商品がずらり
立山サンダーバードは、1996年に開店した個人経営のコンビニです。開店して4年ほどで近くに大手チェーンのコンビニができたころから、オリジナル商品で勝負する独自の路線を進んできたそうです。
オリジナル商品は2019年の時点で200種類をこえ、ブラックサンダーといちごソースをはさんだ「赤いイナズマ」、アポロチョコを使った「月へ行こう!」、冷やし中華をはさんだサンドイッチなど、ほかの店では見かけない組み合わせが並びます。おにぎりにも、地元の猟師さんから仕入れた熊肉を醤油で煮込んだ「くま」のような変わり種があり、山のふもとの店らしさが出ています。店頭には、来たお客さんが自分の住んでいる場所にシールを貼る日本地図もあり、全国から人が来る店として知られています。
※開店の年と商品はテレ東プラス(テレビ東京のWebメディア)の2019年7月25日の記事、商品数・冷やし中華・日本地図は同7月26日の記事、熊肉のおにぎりは農林水産省の広報誌「aff」2020年11月号より。並ぶ商品は日によって変わります。
| 店名 | 立山サンダーバード |
| 住所 | 富山県中新川郡立山町横江 |
| 店内 | 撮影禁止 |
ドライブイン剣、称名滝と同じくらい楽しみな山菜処
さあ、ここからがこのコースの本当の目的です。
正直に言うと、称名滝と同じくらい、いや、それ以上に楽しみにしていたのがこのお店。立山駅を過ぎて称名滝へ向かう道の途中、芦峅寺の桂台にあるドライブイン剣です。名刺には「山菜料理の店 山菜処 剱(つるぎ)」。その名のとおり、メニューのほとんどが山菜づくしの店です。
観光地のど真ん中ではなく、山へ向かう道の途中にぽつんと建つ一軒なので、知らなければまず通り過ぎてしまいます。それなのに、取材の日はお昼の席の9割近くが予約で埋まっていました。知っている人は、ちゃんと知っている。まさに穴場中の穴場です。
目印は、お店の横に立っている「山菜料理」の大きな看板。これが見えたら、そこがもうドライブイン剣です。


山菜定食や山菜そばを食べるためだけに山の上まで行くのは、なかなか大変です。このコースなら、称名滝へ向かう途中のお昼にちょうど寄れます。
ひとつ大事なことがあります。剣は予約をしてから行くのがおすすめです。くわしくは、この先の「行く前に、前日までに電話で予約」で紹介します。
店内は窓が大きく、外の緑がよく見えます。壁には立山の山々の写真がずらりと並んでいて、山の店に来たなあ、という気分が一気に高まります。まずはお茶を出してもらって、ひと息ついてから注文しました。

柱には「自家製 とうがらしみそ 500円」の貼り紙。これがあとで大当たりになります。


山菜そばとおにぎり
ひとつは山菜そば(1,000円)と、おにぎり(2個・漬物付きで400円)です。そばは、つゆの上に細いたけのこや青々とした山菜がたっぷりのっています。おにぎりは2個のうち1個がとろろ昆布をまとっていて、漬物も添えられていました。



やっぱり富山といえば、とろろ昆布のおにぎりですよね。のりのおにぎりと並んで出てくると、富山に来たなあと感じます。
山菜定食は、小鉢がずらり
もうひとつは山菜定食(2,500円)。じつは、みっけ取材班も山菜定食を頼むのはこれが初めてでした。
メニュー表の写真を見て、てっきり「小鉢がずらりと並んだお盆」が山菜定食なのだと思っていたんです。まず運ばれてきたのが、このお盆でした。


小鉢をひとつずつ見ていくと、たけのこ、ふき、青菜のおひたし、甘辛い煮物と、どれも味付けが少しずつ違います。




ところが、これで終わりではありませんでした。お盆のあとに、ごはん、味噌汁、煮物、さらに小皿が5つほど追加で出てきたんです。メニュー表に写っている以上の品数です。


最終的には、テーブルの上に10皿以上がずらり。写真を撮る手がまったく追いつかず、取材班はてんやわんやでした。天ぷら、煮物、和え物、おひたしと、山菜をこれだけの種類、少しずつ味わえるのは山菜処ならでは。2,500円の中身として、かなり満足度の高い定食です。

メニューと値段
食べ終わってから、あらためてメニューを見てみると、山菜を使った料理がずらりと並んでいます。
| 品名 | 値段 |
|---|---|
| 山菜定食 | 2,500円(ごはんのおかわり100円) |
| 山菜盛皿 | 1,800円 |
| 山菜丼(味噌汁・漬物付) | 1,200円 |
| 山菜なべ焼きうどん | 1,200円 |
| 牛丼(味噌汁・漬物付) | 1,000円 |
| 山菜うどん/山菜そば | 各1,000円 |
| ざるそば | 800円 |
| カレーライス | 800円 |
| おにぎり(2個・漬物付) | 400円 |
| コーヒー | 400円 |
| ノンアルコールビール | 400円 |
山菜定食は、季節によって山菜の種類が変わるそうです。生ビールや瓶ビール、清酒もありますが、車で来た人はノンアルコールビールかコーヒーで。


行く前に、前日までに電話で予約
帰りぎわ、お店の方から名刺をいただき、「できるだけ予約をしてほしい」とお願いされました。山菜定食も、予約が無くても頼めますが、できれば予約してほしいそうです。
予約は前日までに電話で。電話の受付は10時から16時までで、定休日は水曜日です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 電話 | 080-5927-0007 |
| 予約 | 前日までに電話で(受付 10:00〜16:00) |
| 定休日 | 水曜日 |
お土産に、とうがらしみそ
入ってすぐの柱に貼り紙があった、自家製のとうがらしみそ(500円)。ごはんにのせて食べたら、これがめちゃくちゃおいしかったので、お土産に買って帰りました。ジップ付きの袋にたっぷり入って500円。しかも冷凍した状態で渡してもらえて、そのまま冷凍庫で保存すれば半年ほど持つそうです。この量でこの味なら、正直、1,000円以上しても買うと思います。剣に寄ったら、これもおすすめです。

水曜日や予約でいっぱいの日は、レストハウス称名
称名平駐車場から称名滝へ向かう途中にはレストハウス称名があり、ここでも食事や休憩ができます。くわしくは第2回で紹介します。
店舗情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | ドライブイン剣(山菜処 剱) |
| 住所 | 富山県中新川郡立山町芦峅寺(桂台) |
| 電話 | 080-5927-0007 |
| 営業時間 | お昼の時間帯(くわしくは予約の電話で) |
| 予約 | 前日までに電話で(受付 10:00〜16:00) |
| 定休日 | 水曜日 |
| 場所の目安 | 立山駅から称名滝へ向かう県道の途中 |
さいごに
このコースでいちばん外してほしくないのが、ドライブイン剣です。穴場中の穴場で、山菜そばも山菜定食もめちゃくちゃおいしいんです!
サンダーバードのおにぎりは、すぐに食べなくても大丈夫。称名滝まで持っていって、景色を見ながら食べるのもいいですよ〜!
お昼を食べたら、いよいよ称名滝へ向かいます。続きは第2回です。

この記事は2026年10月11日時点の、現地の様子と、各施設の店頭の掲示、公式サイトをもとに書いています。営業時間や料金、道路の状況は変わることがあるので、おでかけ前に公式でご確認くださいね。



